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脊髄損傷の再生医療:基礎研究から臨床へ

The use of stem cell transplantation for the treatment of spinal cord injury - from bench to bedside
小島孝太,名越慈人,伊藤修平,辻 収彦,中村雅也,岡野栄之
Kota Kojima1)2)/Narihito Nagoshi1)/Shuhei Ito1)2)/Osahiko Tsuji1)/Masaya Nakamura1)/Hideyuki Okano2)/Hideyuki Okano2):Keio University School of Medicine. Department of Physiology and Department of Orthopaedics(慶應義塾大学医学部整形外科学教室1)/慶應義塾大学医学部生理学教室2)
10.18958/6421-00001-0001229-00

成体哺乳類の中枢神経は最も再生が困難な臓器の一つであり,脊髄損傷とは,その中枢神経である脊髄実質が外傷などを契機として,損傷部以下の知覚/運動/自律神経系の麻痺を呈する病態である.われわれは不可能とされてきた脊髄の再生をめざし20年間にわたり研究を続けてきた.本稿ではこれまでのわれわれの幹細胞生物学とその周辺技術を活用した脊髄損傷の再生医療に関する成果をまとめた.

脊髄損傷,再生医療,細胞移植療法,臨床研究,iPS細胞

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