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RNA修飾機構を利用したRNA編集技術の開発

Genetic modification and regulation technology based on an RNA editing mechanism
福田将虎
Masatora Fukuda:Department of Chemistry, Faculty of Science, Fukuoka University(福岡大学理学研究科)
10.18958/6271-00001-0001615-00

RNA編集は,DNAに記載された塩基配列情報がRNAの段階で変換されるRNA修飾機構の一種であり,さまざまな生体内プロセスの制御に携わっている.近年,これらRNA編集機構の原理を利用した遺伝子改変・制御技術,すなわちRNA編集技術の開発が進んでいる.すでに実応用が開始されているゲノム編集技術に対して,RNA編集技術は一時的に遺伝情報を書き換えるという特徴から,従来技術と並ぶまたは相補的な役割を果たす新たな遺伝子制御技術として医療・創薬分野への応用が期待されている.本稿では,RNA修飾機構を利用したRNA編集技術について紹介する.

RNA編集技術,A-to-I RNA編集機構,ADAR,ガイドRNA

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