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rRNAメチル化によるリボソームと寿命の制御

Regulation of ribosome and longevity by rRNA methylation
宮田真衣,大徳浩照,深水昭吉
Mai Miyata/Hiroaki Daitoku/Akiyoshi Fukamizu:Life Science center for Survival Dynamics, Tsukuba Advanced Research Alliance, University of Tsukuba(筑波大学生存ダイナミクス研究センター)
10.18958/6271-00001-0001614-00

生物種によって異なるが,rRNAには100〜200カ所の修飾部位があるといわれている.そのなかでも,リボースや塩基のメチル化について化学的に研究が進展してきたが,生物学的な研究では,リボースの2′-O-メチル化を触媒するメチル化酵素の解析が中心に行われてきた.一方,酵母においては塩基メチル化酵素としてRrp8が同定されていたが,多細胞生物では塩基メチル化に関与する酵素は見出されていなかった.ごく最近,多細胞生物の塩基メチル化酵素が同定されたことから,本稿では,その生物学的意義について概説したい.

rRNA修飾,塩基メチル化,リボースメチル化,メチル化酵素,多細胞生物

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