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RNAのメチル化による概日リズム制御

Control of circadian rhythms by RNA methylation
Fustin Jean-Michel,柏﨑安男
Jean-Michel Fustin1)/Yasuo Kashiwazaki2):Global Research Promotion Unit, Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Kyoto University1)/Kyoto University Research Administration Office2)(京都大学大学院薬学研究科グローバル研究推進ユニット1)/京都大学学術研究支援室2)
10.18958/6271-00001-0001610-00

mRNA中のアデノシンのN6メチル化は,細胞分化と発生にきわめて重要な働きをする.しかしなぜ成体組織においても約30%のトランスクリプトームが依然としてメチル化されているのかは不明である.われわれは,概日リズムに関与することが知られているカゼインキナーゼ1デルタ(CK1δ)遺伝子から組織特異的な選択的スプライシングによって生成される2つのアイソフォームの翻訳が,3′非翻訳領域(UTR)のアデノシンのN6位メチル化によって抑制されていることについて明らかにした.

m6A,CK1d,RNAメチル化,体内時計

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