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がん細胞におけるALKBHファミリーによるRNA修飾制御

RNA modification regulated by ALKBH family in cancer cells
上田裕子,辻川和丈
Yuko Ueda /Kazutake Tsujikawa:Laboratory of Molecular and Cellular Physiology, Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Osaka University(大阪大学大学院薬学研究科細胞生理学分野)
10.18958/6271-00001-0001612-00

RNAには種々の修飾体の存在が知られていたが,その詳細な存在位置,制御機構や生物学的意義については十分な知見が得られていなかった.しかし,近年の修飾塩基に対する特異抗体の開発と次世代シークエンサーを用いたトランスクリプトーム解析の技術進歩により,修飾塩基を有するRNAの同定,修飾制御機構が徐々に明らかとなってきた.またメチル化RNAを脱メチル化する酵素としてALKBHファミリー分子が同定され,その多岐にわたる機能も明らかとされてきた.さらにALKBHファミリー分子を介したRNA修飾制御異常と疾患とのかかわりも少しずつ解明されてきた.

RNA修飾,AlkBホモログ(ALKBH)ファミリー,酸化的脱メチル化,エピトランスクリプトミクス

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