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クローン胚ではヒストンメチル化依存的なゲノムインプリンティングが破綻している

Loss of H3K27me3 imprinting in somatic cell nuclear transfer embryos disrupts post-implantation development
Matoba S, et al:Cell Stem Cell, 23:343-354.e5, 2018
的場章悟,小倉淳郎,Yi Zhang
Shogo Matoba1)2)/Atsuo Ogura1)/Yi Zhang2):Bioresource Research Center, RIKEN1)/Department of Genetics, Harvard Medical School, Boston Children’s Hospital2)(理化学研究所バイオリソース研究センター1)/ハーバード大学医学部・ボストン小児病院2)
10.18958/6271-00003-0001617-00

体細胞核移植法によって体細胞のエピゲノムを初期化してクローン動物をつくることができるが,その成功率は非常に低い.低成功率の原因として,一部のエピゲノム修飾の初期化異常が想定されてきた.今回,われわれはクローン胚にみられる新たな初期化異常として,ヒストンのメチル化によるゲノムインプリンティングが完全に破綻していることを明らかにした.

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