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ACPA

抗シトルリン化ペプチド抗体はRAに特異性の高い抗体として広く臨床的に用いられるようになった.臨床現場で実際に用いられるのは環状抗シトルリン化抗体であり,研究室レベルでは,シトルリン化した特定のタンパク質由来のペプチドに結合する抗体を測定することにより,より詳細な情報が得られる.(実験医学増刊4015より)

自己免疫疾患 層別化する新時代へ

臨床検体のマルチオミクス解析、腸内細菌によって見えてきた免疫経路の全容

藤尾圭志/編

抗環状シトルリン化ペプチド(cyclic citrullinated peptide,CCP)抗体(ACPA)は上皮細胞に存在するフィラグリンのシトルリン残基を認識する抗体.RAに特異性の高い抗体であり,診断だけでなく,診断確定前にRAの発症を予測することもできる.ACPA陽性のRAでは骨破壊の進行が速いことも知られており,RAの治療法を決めるうえでも重要なマーカーである.また,RAおけるACPAの感度は60~80%,特異度は90~95%以上と言われ,早期関節RAでは感度は下がるものの特異度は高く,関節症状がありかつACPAが陽性である患者においてはRA,あるいは早期RAである可能性が高いことが知られている.(実験医学2021年10月号より)

関節リウマチにおける口腔–腸内細菌連関実験医学2021年10月号

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです