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関節リウマチにおける口腔-腸内細菌連関

Oral-gut microbiome axis relationship in Rheumatoid arthritis
片山 耕,寺戸国昭,割谷孝貴,深井理知夫,北村香織,塩野谷 博
Kou Katayama1)/Kuniaki Terato2)/Takaki Waritani2)/Richio Fukai3)/Kaori Kitamura4)/Hiroshi Shionoya4):Katayama orthopedic rheumatology clinic1)/Chondrex, Inc.2)/Fukai pharmacy3)/Asama Chemicals CO., ltd, research lab section 54)(片山整形外科リウマチ科クリニック1)/Chondrex株式会社2)/深井調剤薬局3)/アサマ化成株式会社第5研究室4)
10.18958/6885-00001-0000812-00

関節リウマチ(rheumatoid arthritis,RA)の病因因子として,代表的な歯周病のキーストーン病原体であるジンジバリス(Porphyromonas gingivalisPg)菌が口腔内細菌のdysbiosisおよびシトルリン化タンパク質の生成およびRAの病因・病態に重要な抗シトルリン化タンパク質抗体(anti-citrullinated protein antibodies,ACPA)産生に関与していることが知られている.また近年プレボテラ(Prevotella)菌などを含む腸内細菌叢の変化(dysbiosis)がTh17を介する免疫系の活性化により病因に関与することが報告されている.さらに近年では,口腔-腸内細菌の相互連携も報告されつつある.われわれはRA患者血清あるいは糞便中細菌の分析から口腔内細菌-腸内細菌の相互作用(oral-gut axis relationship)を検討し,Pg菌感染がRAの病態を悪化させる可能性について考察する.

関節リウマチ,口腔内細菌-腸内細菌連関,シトルリン化,dysbiosis,ジンジバリス菌,プレボテラ菌

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