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口腔内細菌と大腸がん進行の関連

Oral microbiota in colorectal cancer progression model
水谷紗弥佳,山田拓司
Sayaka Mizutani1)2)/Takuji Yamada1)3)4)5):School of Life Science and Technology, Tokyo Institute of Technology1)/JSPS Research Fellow2)/Metabologenomics, Inc.3)/Metagen Therapeutics, Inc.4)/digzyme Inc.5)(東京工業大学生命理工学院1)/日本学術振興会特別研究員2)/株式会社メタジェン3)/メタジェンセラピューティクス株式会社4)/株式会社dizyme5)
10.18958/6885-00001-0000810-00

近年,次世代シークエンサーの発展に伴い,メタゲノム解析とよばれる大規模解析手法がさかんに用いられ,ヒトの体に常在する細菌を網羅的に解析することが可能になった.その結果,口腔内細菌は,大腸がんや炎症性腸疾患などの疾患との関連をもつことがわかってきた.本稿では,大腸がんに関する口腔内細菌のかかわりについて,研究背景や,われわれの最近の研究結果を中心に紹介する.

口腔内細菌,腸内細菌,大腸がん,メタゲノム

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