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2005年に,肥満の脂肪組織において初めて報告された組織像.その実態は,肥満の過程で細胞死に陥った脂肪細胞をマクロファージが取り囲み,貪食・処理している組織像であり,王冠様に見えることからcrown-like structureと命名された.脂肪組織炎症の指標としてよく用いられ,全身のインスリン抵抗性とも相関を示す.筆者らは,脂肪肝や急性腎障害においてもCLS様の組織像が形成されることを見出し,いずれも炎症慢性化の起点として働くことを示している.(実験医学増刊405より)

シン・マクロファージ あらゆる疾患を制御する機能的多様性

佐藤 荘/編

細胞死に陥った脂肪細胞をマクロファージが取り囲むユニークな組織像を指し,肥満病態ではその数が増加する.炎症の増悪・慢性化の起点として考えられており,類似した組織像がNASHにおける肝組織でも報告されている.(実験医学増刊405より)

シン・マクロファージ あらゆる疾患を制御する機能的多様性

佐藤 荘/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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