HSV-TK
ガンシクロビルは,通常の細胞に対しては弱い毒性しか示さないが,HSV-TK遺伝子を発現する細胞内ではリン酸化され,強い細胞毒性(DNA複製阻害)を有する最終産物に変化する.したがって,ガンシクロビルの投与によりHSV-TK遺伝子を発現する細胞のみを死滅させることが可能である.このことから,HSV-TK遺伝子は自殺遺伝子とも呼ばれる.(実験医学増刊282より)
再生医療の最前線2010
ES・iPS・組織幹細胞の特性の理解と分化誘導,創薬・臨床応用に向けた品質管理,安全性の基盤技術
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