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Notchシグナル

NOTCHしぐなる

Notchシグナル伝達経路はほとんどの動物界に存在する保存された細胞シグナル伝達系である.哺乳類はNotch1,Notch2,Notch3,Notch4とよばれる4種類の膜貫通型のNotch受容体をもつ.5種類存在するNotchリガンド(DLL1,DLL3,DLL4,JAG1,JAG2)がNotch受容体に結合すると,細胞内領域(NICD)が酵素反応によって切り離され,核に移行し,NICDは転写因子であるRBPJと複合体を形成し,遺伝子発現を誘導する転写のコアクチベーターとして働く.Notchシグナルは細胞間コミュニケーションのシグナル伝達として使用され,一般的に細胞の分化阻害に寄与することにより,発生および再生過程で重要な働きをしている.(実験医学増刊412より)

真の実臨床応用をめざした再生医療2023

リバーストランスレーショナルリサーチのいまと産業化のための技術開発

梅澤明弘/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです