1995年にDimriらによって,弱酸性条件下(pH6)でX-galを基質としてベータガラクトシダーゼを染色すると,老化した細胞が青く染まることが報告された.このとき増殖中の細胞は染色されなかったことから,簡便に細胞老化を起こした老化細胞を検出できるマーカーとして現在まで広く用いられている.しかし,SA-β-galはさまざまなストレスによりリソソームベータガラクトシダーゼの発現が数倍程度増加したために起こる現象であり,必ずしも細胞老化に特異的というわけではないことが明らかになっている.(実験医学増刊2920より)
がん幹細胞—ステムネス,ニッチ,標的治療への理解
genetic/epigenetic変異,微小環境,エネルギー代謝の特異性から見えてくる,治療抵抗性がん克服の戦略
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