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Wnt経路

WNTけいろ

Wntにより活性化される細胞内情報伝達経路には少なくとも3つの経路〔① β-カテニンが遺伝子発現を制御するβ-カテニン経路,② 平面内細胞極性(planarcell polarity:PCP)を制御するPCP経路,③ 細胞内Ca2+動員を促進するCa2+経路〕が存在する.このうちβ-カテニン経路は古くから最もよく解析されているWntシグナル伝達系でありcanonical Wnt pathway(古典的Wnt経路)とも呼ばれる.また,β-カテニン経路以外の情報伝達経路はまとめてnon-canonical Wnt pathway(非古典的Wnt経路)と呼ばれることもある.(実験医学増刊282より)

再生医療の最前線2010

ES・iPS・組織幹細胞の特性の理解と分化誘導,創薬・臨床応用に向けた品質管理,安全性の基盤技術

中辻憲夫,中内啓光/監,梅澤明弘,末盛博文,高橋 淳/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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