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エピジェネティクス

えぴじぇねてぃくす

DNA塩基配列の変化を伴わない細胞分裂後も継承される遺伝子発現あるいは細胞表現型の変化を研究する学問領域.ヒストンへの修飾により,遺伝子の発現がon/offになる.(実験医学増刊405より)

シン・マクロファージ あらゆる疾患を制御する機能的多様性

佐藤 荘/編

ジェネティクス(genetics)はDNAの塩基配列の変化に基づく遺伝子発現制御機構であり,点突然変異(point mutation)や一塩基多型(single nucleotide polymorphisms:SNPs)および疾患責任遺伝子の同定,ゲノムワイド関連解析(Genome Wide Association Study:GWAS),さらにはノックアウトやノックインマウスなどの遺伝子改変動物の作製が含まれる.一方でエピジェネティクス(epigenetics)はDNAの塩基配列の変化を伴わない後天的な修飾による遺伝子発現制御機構であり,主なものとして①DNAメチル化,②ヒストン修飾および③non-coding RNAがある.またこのような修飾を受けたゲノムDNAを「エピゲノム」とよぶ.「エピジェネティクス」の「エピ」はギリシャ語の接頭辞で,「上の,外の,超えた」の意味がある.(実験医学増刊395より)

個人差の理解へ向かう肥満症研究

GWAS、エピゲノム、腸内細菌、栄養学的知見から多様な病態を解明し、Precision Medicineをめざす

梶村真吾,小川佳宏,矢作直也/編

DNAの塩基配列の変化に依存しない遺伝子発現制御・伝達システムは,エピジェネティクスとよばれる.DNAのメチル化やヒストンのアセチル化,メチル化などの後天的化学修飾がエピジェネティクス機構として知られている.(実験医学増刊3815より)

ゲノム医療時代のがん分子標的薬と診断薬研究

「治療」の選択肢を広げる新しい標的、併用療法、横断的・マルチコンパニオン診断薬、リキッドバイオプシー

西尾和人/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです