タンパク質分子を極低温に冷却して熱運動を抑制し,電子線照射後の散乱した電子線を検出することで,試料の形状や構造を生体内での状態のまま撮影し,後でデータを三次元に重ね合わせて解析する.(実験医学増刊422より)
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タンパク質の立体構造を高分解能で決定するための手法の1つ.電子線照射による分子の振動や損傷を抑えるために,観測対象のタンパク質を氷薄膜中に包埋し,マイナス180度の低温度で電顕像を観測する.個々の分子像は,さまざまな向きで氷薄膜に包埋された分子の投影像であり,投影方向ごとに分類した分子像の平均像を組合わせることで高分解能の三次元構造を構築する.(実験医学増刊4012より)
セントラルドグマの新常識
転写・翻訳の驚きの新機構と再定義されるDNA・RNA・タンパク質の世界
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