バイオフィルム

ばいおふぃるむ

微生物が固体の表面などに付着し形成する構造体.微生物の定着と微生物が産生する物質によって,特徴的な微小環境が形成される.(実験医学増刊4217より)

マイクロバイオームと医療応用 全身の微生物叢が生理機能と病態をいかに制御するか?

長谷耕二/編

一般的な例として歯垢や洗面所のヌメリなどがあげられる.微生物と,微生物が付着する際に産生する物質(菌体外多糖,タンパク質,DNAなど)が集合してできた構造体の総称であり,生育環境に適応するために重要な役割を有す.一方でバイオフィルム形成は薬剤耐性や宿主免疫系への防御機能を高め,歯周病の原因の1つとされる.(実験医学増刊4217より)

マイクロバイオームと医療応用 全身の微生物叢が生理機能と病態をいかに制御するか?

長谷耕二/編

微生物が液相と固相の界面で成長する際,固相の表面に付着して形成される膜状の生物集合体であり,身近な例としては台所や洗面台の流し台のヌメリなどがある.歯科では歯の表層に形成され歯科疾患の原因となる歯垢がその代表例であり,バイオフィルムを形成した微生物の集合体は,物理的な除去が難しく,広く医学の領域を含めて殺菌剤や抗菌薬が効きづらいなど疾病対策の問題を抱えることが多い.(実験医学2021年10月号より)

口腔細菌叢の特性・多様性実験医学2021年10月号

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです

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