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抗血管新生療法

こうけっかんしんせいりょうほう

腫瘍はその急速な成長を維持するために血管内皮細胞増殖因子(VEGF-A)を産生し,腫瘍血管の新生を誘導する.そのため血管の成長を阻害することにより腫瘍の成長を抑える方法が開発された.すでに結腸直腸癌治療に承認されているアバスチンRはVEGF-Aに対する抗体であり,進行腎臓癌治療に承認されているネクサバールRはVEGF受容体のキナーゼ活性を阻害する.しかし,こうしたVEGF-A/VEGFR2シグナル抑制に対して耐性の腫瘍血管が存在することが報告されている.(実験医学増刊272より)

癌と微小環境

癌幹細胞,浸潤・転移,血管新生のメカニズムと環境応答を標的とした治療・創薬の新展開

江角浩安,高倉伸幸,宮園浩平,森 正樹/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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