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飽和

ほうわ

NMRでは,核磁気をもつ原子核(水素原子核など)を高磁場に置いておくと生じるエネルギー準位差に相当するラジオ波パルスを照射し,その後放出されるラジオ波を観測する.飽和とはパルスを与える前にあらかじめ弱いラジオ波を照射しておくことでエネルギー差を見かけ上消してしまうことである.飽和された原子核の空間的近くにある原子核にその飽和が伝わることにより,伝わった原子核のシグナル強度が減少する.(バイオテクノロジージャーナル72より)

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島田 隆/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです