UJA Presents 留学のすゝめ〜世界中の先輩が,あなたにとっての「ベストな留学」導きます。
  • 著/佐々木敦朗(シンシナティ大学癌研究所)
  • 第6回編集リーダー/中川 草(東海大学),西田敬二(神戸大学),小藤香織(シンシナティ大学)
  • 編集協力/UJA編集部〔2BP体験記:小藤香織(同上),岩渕久美子(ハーバード大学)〕
What is UJA?

UJA (United Japanese Researchers Around the World) は,世界に拡がる日本人研究者の一人ひとりがつながり,互いを高め合うためのプラットフォームです.3年,30年,300年先に日本のサイエンスが世界をリードする,より明るい未来へ向けて取り組んでいます.発足の経緯や世界各地のUJA参加コミュニティ情報は,to wwwUJAウェブサイトよりご参照いただけます.本連載とタイアップした留学体験記の公開,コンテンツ拡充のためのto wwwアンケート活動も行っております.

第6回オファーを勝ち取る〈後編〉

世界におけるポジションの獲得競争では,日本では美徳と考えられている控えめで遠慮がちな自己表現は大きなハンディとなることもあります.留学先選びにおいてあなたのチャンスを最大化するには,世界基準の履歴書(CV),推薦書,インタビューを意識して準備することが大事です.

こんにちは,全世界日本人研究者ネットワーク(UJA)会長を務めております,シンシナティ大学の佐々木敦朗です.本連載では,留学に興味のある大学院生や研究者に向けて,“先輩の貴重な留学体験記”を伝えていきます.前々回と前回では,留学先の選び方,そして留学先へのコンタクトについてディスカッションしました.今回は,人事採用で最も重視されるアイテムである,CV,推薦書,インタビューについて一緒に考えていきましょう.

CV(Curriculum Vitae)

CVは,あなたが研究留学を打診した際に,必ず提出するものです.日本の履歴書と異なり,CVには決まったフォーマットがないため自分の個性を出しアピールできます.例えば,特に読んでいただきたい箇所はフォントの色を変えてもよいですし,引用のウェブアドレスを付記することもできます.採用する側が候補者のCVを読む際には次のような点を重視します.

ⅰ)学歴・出身ラボ

候補者の基礎的な学力やトレーニングの1つの基準として,多くのPIがその人の学歴・出身ラボを参考にします.日本では有名な大学でも,欧米の方には知られていないこともあります.私は同僚のファカルティー(教員)から,「日本の○○大学から応募者がきたけれど,この大学の評価は? また,この研究室を知っているか?」と相談をよく受けます.あなたの所属する機関やラボについて,客観的判断に役立つウェブリンクや記述をCVに埋め込んでもよいでしょう.

余談ですが,私のいただいたアプリケーションレターのなかに,○○国でトップの研究機関を卒業と書いてあったことがありました.しかし,その国の方に聞いてみると,「知らない」との答えに,ビックリして候補者リストから外しました.記述とエビデンスが合致するよう心がけてください.

ⅱ)発表論文リスト

発表論文のリストは,あなたが実験から論文執筆まで研究の一連のプロセスを学んでいるかどうかの担保であり,生産性に加えて,きちんとした仕事をしてきたかの判断材料として見られます.学生のときに出した仕事の場合は,発案や研究のデザインは指導教官の力と見なされます.もし,あなたが主導して論文を執筆した場合は,後述する推薦書に一文いれてもらうようお願いするとよいでしょう.あなた自身の強さとして際立ちます.

雑誌のインパクトファクターが低くても,引用回数が多い場合は目をひくものです.「Web of Science」や,「Google Scholar」などを用いて引用回数を調べ,明記しておくのもよいでしょう.他の雑誌や一般メディア(新聞,テレビなど)にとり上げられた場合は,そのウェブサイトと一緒に記しておくとプラスです.日本の新聞や雑誌でも大丈夫です.

ⅲ)実験手技・能力

採用する側にとり,あなたが基本的な実験操作ができるのか,また新たな技術をもっているのかは,ラボの今後の戦力にかかわる関心事です.日本人の実験手技レベルは,世界でもずば抜けています.しかし,かなり控え目に書いてあることが多く,せっかくのウリが伝わっていないと思います.

一方で,いかに自分の能力をアピーリングに記載したとしても,海外においては根拠がなければ信用されません.例えば,基礎実験はすべてマスターしたとCVに記載してあっても,「ウエスタンブロットは,学生実験のときに見たことがある」レベルだったり,五カ国語が話せるとあった方は,「おはよう,ニーハオ」が言える程度だったり,ビックリの答えをもらったことがあります.あなたのもつ技術について,この論文のFig.X参照などと,根拠となるものを記すと伝わります.ぜひ,根拠について意識してみてください.

ⅳ)学会発表

どのような学会で発表してきたのか,PIはあなたの研究歴やアクティビティ,そのコミュニティでの評価など,論文だけでは汲みとれない部分を想像しながら読みます.学会の口頭発表に選ばれたり,シンポジウムやワークショップでの招待講演があれば,人々が着目するような研究をしてきたのだろうな,そして大舞台での発表で研鑽を積んでいるのだろうな,と想像できます.海外の学会,特に参加に事前審査がある学会での発表歴があるとプラスです.

ⅴ)受賞経験

米国においては,高校,大学,大学院の学生へ賞が用意されています.学校レベルのものから,学会レベル,また州や政府レベルのものまでさまざまあります.受賞経験は,候補者の評価を担保するので,選考において考慮されます.日本学生支援機構(旧・日本育英会)の奨学金は,フェローシップとしてアピールできるので,CVに記載されることをお薦めします.学会のポスター賞や大学院での賞でも,大きなプラスになりますので,ぜひアピールしてください.個人的には,日本の学会や大学院に賞を増設していただきたいと願っています.研究者の自信になるだけでなく,国際的活動にも大きな力になります.

ⅵ)プライベート情報

日本の方のCVには,多くの場合,性別,年齢や家族構成が書いてあります.もちろん記載してもよいのですが,必要記載事項ではありません.顔写真は,親しみや安心感が生まれますので私はプラスだと思います.日本と異なり,米国の証明写真はみんな笑顔です.にっこり笑った写真をお薦めします.

推薦書(Reference Letter)

日本からの推薦書は,淡泊で短いものが多いです.推薦書の文化がないので,これは無理のないことかもしれません.しかし対照的に,特に米国では推薦書は非常に重視されています.超多民族国家ゆえ,候補者の知人からの客観的な評価がより大事になるのだと思います.

強い推薦書は,推薦人と自分の関係を述べ,自分が評価するにたる人物であると伝えます.そして,いかに応募者が素晴らしいかを,実例を挙げながら書いてあります.そこには,研究能力,自主性,協調性,創造性,忍耐力,知識など,いろいろな要素が見事に含まれています.え,これ誰のことっ? と驚くほどです.読み手は,ある程度差し引いて見ますが,雇用について問題なしと判断するでしょう.

推薦書の数も,もし可能であれば1通よりも3通のほうが,強くなります.過去そして現在の指導教官,共同研究者,同じラボ・フロアのシニアな方などが,推薦人となるケースが多いです.ちなみに,推薦書もCV同様決まったフォーマットはありませんが,言及されるべき点は同じです.

留学先とのインタビューのツボ

研究室への受け入れは,海外の場合は特にインタビューを経て決定されることが多いです.インタビューの形式はラボ主宰者との面談,セミナー(研究のプレゼン)に加えて,ラボメンバーとのディスカッションや会食などが含まれる場合もあります.これは,雇用するボスとして,あなたに実際に会って,人となりを見極め,ラボのメンバーと打ち解けられる社会性があるか,また業績だけでは測りきれない実力について確認するためです.同時に,あなたにラボを見せることで,あなたが納得してラボに参加するようにするための配慮でもあります.あなた自身も,このインタビューを通して,ラボの雰囲気,自由度,メンバーのサイエンスのレベルと気概,生活情報など,いろいろな情報を取得できます.to www留学体験記にご寄稿いただいた諸先輩方の体験をご覧になり,インタビューの機会を有効に活用されてください.

米国でのインタビューにおいて,意識しておくとグッとポイントが上がる3点を挙げます.

ⅰ)目をあわせて,にっこり笑い,力強く握手しよう

日本から来ると,この逆をやりがちです.郷に入っては郷に従え,思い切っていきましょう.親しみは不謹慎ではありません.軽い話題(現地の印象や旅程)から入る場合が多いので,積極的に打ち解けましょう.

ⅱ)ビッグピクチャーを話そう

インタビューには,プレゼンテーションがつきものです.なぜ,あなたがその研究を行ったのか,それにより何が明らかになるのか,ビッグピクチャーを伝えるべきです.先行研究へのリスペクトは必要ですが,銅鉄実験や山中伸弥先生の仰る戒め『阿倍野の犬』 ととらえられてしまわないようにしましょう.これは研究の意義付けを再考することで,かなりのケースで克服できます.細かなデータよりもあなたの研究の流れを伝えることが大切です.

※ 銅鉄実験・阿倍野の犬
“銅での研究はあるが,鉄ではやってなかったのでやった” “ 米国の犬がワンと鳴いたという論文があるが,日本の犬もワンと鳴いたので論文にしよう.さらに阿倍野の犬もワンと鳴いたので,これも論文にしよう” といった発想.それらの研究のイノベーションとフィロソフィーは,PI の目に大変弱く映ります.

ⅲ)リラックスし,自信をもって!

あなたが同じ釜の飯を食べていける人物かどうか,みんながいろんな角度から見ています.緊張は避けられないとは思いますが,出会いを楽しんで,感謝する心で臨んでください.日本の研究者の能力は本当に素晴らしいと思います.ぜひ,自信をもちましょう.深呼吸してにっこり笑うといいですよ.

最近は,スカイプを用いたインタビューも増えてきました.ビデオ面接の場合,自分の研究を説明する時間はかなり短めになります.なるべく簡潔に,エレベーターピッチで仕事を紹介する準備をしておくことをお薦めします.よく聞かれる質問としては,学位取得の年,将来のプラン,ラボを選んだ理由,研究プラン,留学開始希望時期などあります.また,「Do you have any question?」と聞かれますので,質問も用意しておきましょう.緊張顔になりがちですが,インタビューのはじめとおわりに笑顔で御礼をのべましょう.画面よりも,カメラを見るようにするとより伝わりますよ.

◆  ◆  ◆

自分にとってベストな留学先を選び,そこへ自分を“売り込む”ことは決して簡単なことではありません.ですが安心してください.留学を経験し,世界中で活躍するたくさんの先輩方が,その経験をあなたと共有したいと考えています(図1).そして,あなたが成功することを心から願っています.

図1 「留学先選び」そして「オファーを勝ち取る」ための留学経験者・海外PI のアドバイス

第一 言語を学ばざるべからず。文字に記して意を通ずるは、もとより有力なるものにして、文通または著述等の心がけも等閑にすべからざるは無論なれども、近く人に接して、直ちにわが思うところを人に知らしむるには、言葉のほかに有力なるものなし。

―福澤諭吉「学問のすゝめ」十七編より

「学問のすゝめ」は,日本が世界への扉を開ける時代に書かれました.そのなかで福澤諭吉先生は「伝えること」の大切さをくり返し訴えています.「伝えること」はわれわれ研究者の生命線,意識すれば必ず向上します.相手を思うことで配慮が,相手にとり重要なことを知ることで工夫が,そして勇気をもって堂々と接することで相手との絆が生まれます.基本をふまえた応募パッケージは,強く訴える力があります.「伝える力」は留学だけでなく,あなたのこれからの人生を開く力となるでしょう.So let’s open the door!

プロフィール

佐々木敦朗(Atsuo T. Sasaki)

米国オハイオ州立シンシナティ大学・助教授.’95,東京理科大学卒業,’97年,広島大学大学院修士課程修了,2001年,久留米大学にて博士号〔指導教官・吉村昭彦教授〕.’02年,日本学術振興会(JSPS)特別研究員としてカリフォルニア大学サンディエゴ校のRichard Firtel博士の研究室に留学.’05年,大陸横断,JSPS海外特別研究員としてハーバード大学のLewis Cantley博士の研究室へ異動.’12年より現職.GTPエネルギーのがんと疾患における制御について新分野開拓中.家訓は「起こったことはいいことだ」.気付けば,息子18歳,娘は15歳.家族4人のドタバタ留学は続く.to www研究室ウェブサイト

中川 草(So Nakagawa)

東海大学医学部分子生命科学・助教,東海大学マイクロ・ナノ研究開発センター・研究員.2008年,東京医科歯科大学大学院修了(指導教官・田中博教授,新村芳人准教授),博士(理学).国立遺伝学研究所生命情報・DDBJ研究センター五條堀孝研究室・博士研究員.’11年9月から’13年3月までハーバード大学進化生物学科Daniel Hartl研究室・客員研究員(JSPS特別研究員).’13年4月より現職.ゲノムの進化に興味をもち研究を進めている.

西田敬二(Keiji Nishida)

神戸大学自然科学系先端融合研究環重点研究部・特命准教授.’06年,東京大学博士課程修了(指導教官・長田敏行教授,黒岩常祥教授),博士(理学)取得,’06年~’08年,立教大学博士研究員,’08年~’13年,ハーバード大学医学部システム生物学科Pamela Silver研究室・博士研究員(JSPS特別研究員・海外研究員),’13年6月より現職.テーマは,生命の分子進化や細胞内共生,合成生物学やゲノム編集技術など.

小藤香織(Kaori Kofuji)

米国オハイオ州立シンシナティ大学・リサーチアシスタント.2003年,北海道大学法学部卒業,’05年,同大学院法学研究科修士課程修了.秋田大学での勤務を経て,’14年より夫の研究留学に伴いオハイオ州シンシナティで暮らす.

岩渕久美子(Kumiko A. Iwabuchi)

米国ハーバード医学大学院/ボストン小児病院・リサーチフェロー,日本学術振興会海外特別研究員.京都大学大学院医学研究科博士課程修了.エディンバラ大学SCRM勤務を経て現職.

UJA編集部(五十音順)

今井祐記(愛媛大学)/岩渕久美子(ハーバード大学)/川上聡経(ハーバード大学)/黒田垂歩(バイエル薬品株式会社)/小藤香織(シンシナティ大学)/坂本直也(ミシガン大学)/佐々木敦朗(シンシナティ大学)/高濱正吉〔アメリカ国立眼研究所/アメリカ国立衛生研究所(NIH)〕/高濱真実(UJA)/中川 草(東海大学)/西田敬二(神戸大学)/本間耕平(日本医科大学)/谷内江 望(東京大学)

コラム子連れネコ連れエジンバラ留学体験記 Part3

小林純子(北海道大学大学院医学研究科)

保育園での思い出

文化や生活習慣の違いに驚くことは多かったですが,保育園のスタッフがしっかりと面倒をみてくれていたおかげで,娘も楽しく保育園生活を送ることができ,私も安心して研究に打ち込むことができました.口頭で伝えられなかったことは,保育園のノートに英語でしっかりと記すことで,スタッフとのコミュニケーションもとれ,保育園での娘の様子もよくわかるようになりました.娘の通っていた保育園では,保育園で撮影した子どもの写真とそれぞれの子の成長具合を記した1冊のファイルを1人1人のためにつくってくれていました.帰国時にはそのファイルをいただき,今でも時々娘と一緒に眺めてエジンバラでの生活を振り返ります.われわれ家族の大切な宝物のアルバムです.

エジンバラでの保育園生活で1つ,記憶に残るエピソードがあります.娘を預けはじめて数週間たったとき,娘のお迎えどきにスタッフの方が怪訝な顔で1枚の写真を見せてきました.それは蒙古斑の写真でした.われわれ黄色人種にみられる蒙古斑は,白色人種にはありません.保育園のスタッフがおむつ交換のときに娘のお尻を見てギョッとしていたようです.「もしかして虐待を疑われていたのかな……」なんて思いながら,人種の違いを実感した瞬間でした.

エジンバラでの子どもの病院

子どもを連れて海外に行く場合は病院の事情も気になるところです.イギリスでは6カ月以上滞在する場合は,イギリスの保険制度(NHS)に加入することができます.そのためにはまず,かかりつけ医(General Practice, GPとよびます)を決めなくてはなりません.娘の場合,熱が出たままエジンバラへ移動したため,到着後すぐにお医者さんに診てもらいたいと思っていました.自宅近くのGPをあらかじめ探しておき,到着後すぐにGPを訪れて登録し,その場で診察を受けることができました.海外に子どもを連れていく場合は,事前に病院を調べておくことが大切だと思いました.

GPにかかった場合の診察料は無料で,薬が出るときには処方箋をもらって薬局に行きます.乳幼児のワクチン接種も無料で受けられますが,イギリスのワクチン接種プログラムに従うことになります.娘の場合,日本で打てるワクチンをできるだけ接種してからエジンバラに移動し,エジンバラ滞在中の2年間はイギリスのワクチン接種プログラムに従って,まだ受けていないワクチンを接種してもらうことになりました.ワクチンの接種時期になると自宅にNHSより通知が届きます.それをもってGPに行き,予防接種を受けました.日本では認可されていないMeningitis Cという髄膜炎の一種に対するワクチンもイギリスでは定期接種に組み込まれており,娘に接種することができました.逆に,日本で1年後に追加接種する予定のワクチンが接種できない場合もありました.日本の任意接種のようにお金を払ってもイギリスでは接種してもらうことができないので,日本に帰国してから遅れて接種するということになりました.接種してもらったワクチンは日本から持参した母子手帳に記載してもらうようにお願いしました.イギリス版の母子手帳(Red book)もいただいたので,2つの母子手帳に娘の成長を記録しました.

子どもの遊び場と子連れヨーロッパ旅行

エジンバラは雨が多いので,室内の遊び場が充実しています.滑り台やボールプールなどが組み込まれた大きなソフトプレイがあちらこちらにありました.少し足を伸ばせば牧場と遊び場が一緒になった施設がたくさんあり,動物にエサをあげたり,ソフトプレイで遊んだりと,丸1日過ごすことができます.たいていの施設は食事ができる場所がついており(メニューはハンバーガーやマカロニチーズですが……),汽車や自転車などの乗りものも充実していました.大きなソフトプレイは日本ではあまり見かけないのでエジンバラで子育てをしてよかったと思う点です.

  • エッフェル塔の下でTower のポーズ

留学も1年を過ぎたころ,生活にも仕事にも慣れたので,休みのたびにヨーロッパの国々に出かけました.ネコはエジンバラの家で留守番をしてもらい,最長2泊3日の旅行でした(自動エサやり機を購入しました).直行便で数時間飛べば,ヨーロッパの国々に旅行することができるので,時間を見つけて,パリ,ローマ,ミュンヘン,そして,ヨーロッパのハワイといわれるスペインのマヨルカ島へ行ってきました.娘はまだ小さかったので飛行機代はかからず,娘の昼寝時間にあわせたフライトを予約するようにして移動したので,たいていは飛行機のなかでお昼寝をしていました.エッフェル塔を見て「Tower」のポーズをしたり,マヨルカ島のビーチで水遊びをしたり,娘の記憶には残らないかもしれませんが,とても楽しい思い出になりました.

ヨーロッパの国々も魅力的でしたが,エジンバラのあるスコットランドにも見所がたくさんあります.古城や修道院跡があちこちにあり,ネッシーで有名なネス湖もスコットランドにあります.車で数時間行けば,ハリーポッターの撮影に使われたアニック城に行くこともできます.娘は小さいながらも,立派な石造りのお城や広々とした芝生を楽しんでいました.(次号に続く)

本連載,待望の単行本化!助成金,生活セットアップ,留学後の進路…書ききれなかったノウハウを大幅追加してパワーアップ

研究留学のすゝめ!

研究留学のすゝめ!
渡航前の準備から留学後のキャリアまで

  • UJA(海外日本人研究者ネットワーク)/編 カガクシャ・ネット/編集協力
  • 2016年12月発行
  • 定価3,500円+税
  • A5判
  • ISBN978-4-7581-2074-6
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