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第1回 メールの添付書類が消えた!〜HTMLメール/マルチパートメールの注意点

CASE

◯◯先生からメールが届きました.

「□□□□のデータを添付しました」

とあるのに添付書類がみつからない… どうしよう!

添付書類は…?

最近ではクラウドサービスが便利になり,データの受け渡しにはGoogle DriveやDropBox等のファイル共有サービスを利用する方が増えていると思います.一方でやりとりの簡便さから電子メールの添付書類を利用する方もまだまだ大勢いらっしゃると思います.

電子メールは実はその仕様上テキスト情報しか送ることができません.添付書類を送る場合も一度テキストデータに強制的に変換されてから送信しています.

そのため,もとのデータサイズよりも大きくなったことで送受信に失敗したり,テキストデータからもとのデータに復元するのに失敗するなどして,データの受け渡しができないことがありました.

添付書類のテキスト化データ例

こんなメールを受け取ったことはありませんか? よく「文字化けしたメールが送られてきた」なんて言われることもありますが,実はこれはテキスト化された添付書類が復元に失敗したものです.

これまではこのようなデータを無理やり復元したり,再度先方から送信してもらったり,データを小分けにして数回に分けて送信してもらうことで大体のデータは無事に受け取ることができたのですが,最近ではそのような対策をしても「添付書類が消えてしまう」ケースが散見されるようになりました.そんな時の簡単な解決策かもしれないのがこちらです.

SOLUTION

これまでのオーソドックスな対応

  • 再度送信をお願いする
  • 可能であれば圧縮や分割して数回に分けて送信してもらう

今回の対策

  • メールの表示形式を「テキスト形式」から「HTML形式」に切り替える(下図参照)
メールソフト「Thunderbird」の場合,表示形式が「プレーンテキスト」になっていたら
表示メニュー→メッセージの表示形式 が「プレーンテキスト」になっていたら
表示形式を「オリジナルHTML」にすると,添付書類が表示されるようになります
表示メニュー→メッセージの表示形式 が「プレーンテキスト」になっていたら

最近のメールソフトやGmail等のウェブメールでは,初期設定でHTML形式が採用されているケースも多く,意図せずにHTML形式で送信されていることも多いようです.しかし,メールソフトを利用していて,セキュリティの関係などでテキスト形式のメールを表示する設定にしている場合,今回のケースのように添付書類があたかも消えてしまったようにみえることがあるようです.

もし受信したメールに添付書類がついていそうなのに見当たらないことがありましたら,ぜひ表示形式もチェックしてみてください.

TIPs〜ちょっと役立つコンピュータ豆知識 目次

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