改正食品衛生法の完全施行,そしてHACCPの実施に伴い改訂!現場で役立つ食品衛生の基礎を,わかりやすく解説!食品衛生関連の法律・制度から,食中毒の科学的な知識まで,幅広く網羅したオールカラーの1冊!
目次
◆ 第3版の序【田﨑達明】
第1章 食品衛生と法規【田﨑達明】
1.食品衛生の概要
A 食品に起因する危害
B 食品衛生の定義
C 国際社会とのかかわり
2.わが国の法規
A 法規の成り立ち
B 食と法規
3.食品の安全性の確保
A 安全性確保のための行政方針
B 食品衛生基準行政の機能強化
C リスク分析(リスクアナリシス)
4.食品安全基本法と食品衛生法
A 食品安全基本法
B 食品衛生法
5.食品衛生に直接関連する法規
A 食品表示法
B 健康増進法
6.食品衛生に間接的に関連する法規
A 医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律
B と畜場法
C 食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律
D 地域保健法
7.日本の食品衛生行政組織
A 食品安全委員会の構成と役割
B 厚生労働省など
C 地方自治体
D 食品衛生監視員などの人的制度
8.食品衛生にかかわる国際的組織およびその委員会
A 世界保健機関(WHO)
B 国際食糧農業機関(FAO)
C Codex委員会(CAC)
D その他の会議・委員会など
E 食品などにかかわるその他の国際機関
[食品衛生Case Study]食品と添加物,およびそれらを規定する法律
第2章 食品と微生物【平井昭彦】
1.微生物とは
A 微生物の概要
B 微生物の分類
C 細菌の構造
2.微生物の食品への関与
A 食品に有害な微生物
B 食品に有用な微生物
3.微生物の制御
A 細菌の増殖条件
B 微生物制御の基本
C 滅菌・消毒方法
[食品衛生Case Study]牛乳と微生物
第3章 食品の変質【井部明広(1~7),豊福 肇(1~5,7),登田美桜(6)】
1. 食品の変質とは
A 変質の定義
B 腐敗,発酵,酸化,酸敗,変敗
2.微生物による変質
A 変質にかかわる微生物
B 微生物による成分変化
3.鮮度,腐敗度の判定法
A 官能検査
B 生菌数
C 揮発性塩基窒素(VBN)
D Κ値(Κ value)
4.化学的変質
A 自己融解・自己消化
B 酵素的褐変
C 非酵素的褐変
D 油脂の酸敗
5.酸敗の判定法
A 酸価(AV)
B 過酸化物価(POV)
C 判定法の利用
6.食品の加工中に生じる有害物質
A トランス脂肪酸(トランス型不飽和脂肪酸)
B アクリルアミド
C カルバミン酸エチル
D グリシドール脂肪酸エステル
E クロロプロパノール類
F 多環芳香族炭化水素
G ヘテロサイクリックアミン
H N-ニトロソアミン
7.食品の変質防止方法
A 微生物による変質の防止
B 化学・物理的反応による変質の防止
[食品衛生Case Study]ポテトチップスからクレヨン臭
第4章 食中毒【平井昭彦】
1.食中毒とは
A 食中毒の定義
B 細菌性食中毒
C ウイルス性食中毒
D 寄生虫
E 化学物質
F 自然毒
G 食中毒予防の三原則
2.食中毒の発生状況
A 年次別食中毒発生状況
B 月別食中毒発生状況
C 病因物質別食中毒発生状況
D 病因物質別1事件あたりの患者数
E 原因施設別食中毒発生状況
F 原因食品別食中毒事件数
3.細菌性感染型食中毒
A サルモネラ属菌
B 腸炎ビブリオ
C 病原性大腸菌
D ウエルシュ菌
E エルシニア属菌
F セレウス菌(下痢型)
G カンピロバクター
H ナグビブリオ,病原ビブリオ,エロモナス,プレジオモナス
I 三類感染症起因菌(コレラ菌,赤痢菌,チフス菌,パラチフスA菌)
J リステリア・モノサイトゲネス
4.細菌性毒素型食中毒
A ぶどう球菌
B ボツリヌス菌
C セレウス菌(嘔吐型)
5.ウイルス性食中毒
A ノロウイルス
B サポウイルス
C ロタウイルス
D A型肝炎ウイルス
E E型肝炎ウイルス
6.食品と寄生虫疾患
7.魚介類から感染する寄生虫
A アニサキス
B クドア属粘液胞子虫
C 顎口虫
D 旋尾線虫
E 肺吸虫
F 肝吸虫
G 横川吸虫
H 裂頭条虫
8.肉類から感染する寄生虫
A トキソプラズマ
B サルコシスティス・フェアリー
C 犬回虫
D トリヒナ(旋毛虫)
E アジア条虫
F 無鉤条虫
G 有鉤条虫
H マンソン孤虫
9.野菜・水から感染する寄生虫
A クリプトスポリジウム
B ジアルジア
C サイクロスポーラ
D ヒト回虫
E 鞭虫
F 鉤虫
G 肝蛭
H エキノコックス
10.人獣共通感染症(人畜共通感染症)
A 概要
B 牛海綿状脳症(BSE)
11.化学物質による食中毒
A ヒスタミン
B 有害元素(水銀,カドミウム,ヒ素,PCB,鉛,スズ)
C 農薬
12.動物性自然毒
A フグ毒
B シガテラ毒
C 麻痺性貝毒
D 下痢性貝毒
E その他の動物性自然毒
13.植物・真菌性自然毒
A アルカロイド配糖体
B 青酸配糖体
C アルカロイド含有植物
D プロスタグランジンE2
E キノコ毒
14.食中毒の原因調査および統計的手法
A 食中毒の原因調査
B 統計的手法
[食品衛生Case Study]浅漬けによる腸管出血性大腸菌O157の集団食中毒からの教訓
第5章 食品中の汚染物質【笹本剛生】
1.カビ毒(マイコトキシン)
A カビ毒とは
B カビ毒の種類と汚染食品
2.化学物質
A 残留性有機汚染物質(POPs)
B 内分泌かく乱物質
3.有害元素
A ヒ素(As)
B カドミウム(Cd)
C 水銀(Hg)
D 鉛(Pb)
E スズ(Sn)
4.放射性物質
A 放射線の種類と単位
B 放射線の人体への影響
C 放射性物質による食品汚染
D 食品の放射能測定
5.異物混入
A 異物混入の概要
B 動物性異物
C 植物性異物
D 鉱物性異物
E フードディフェンス
6.アレルゲン
[食品衛生Case Study]有害化学物質と食生活
第6章 食品添加物および残留農薬など【高野伊知郎】
1.食品添加物とは
A 食品添加物の概念と定義
B 食品添加物の指定基準
C 成分規格と使用基準
2.食品添加物の安全性評価
A 安全性の考え方と評価の方法
B 食品添加物の1日摂取量調査
3.食品衛生法による食品添加物の分類
A 分類
B 種類と用途
C 各添加物の概要
D 防カビ剤の分類
E 使用を許可されていない食品添加物
4.農薬,動物用医薬品の種類と用途
A 農薬の種類と用途
B 動物用医薬品の種類と用途
C 飼料添加物の種類と用途
5.ポジティブリスト制度
6.器具および容器包装について
A 概要と定義
B 素材の特徴,用途および規格
C 廃棄とリサイクル
D 食品の包装技術
7.遺伝子組換え食品とゲノム編集食品
A 遺伝子組換え食品とは
B 遺伝子組換え食品および添加物の安全性
C 輸入食品における分別生産管理(IPハンドリング)
D ゲノム編集食品
[食品衛生Case Study]酸性飲料による金属容器の成分溶出に伴う中毒
第7章 食品衛生管理【豊福 肇,田﨑達明】
1.食品衛生管理の重要性
2.食品工場などにおける一般衛生管理とHACCP
A 一般衛生管理の概要
B HACCPシステムの概要
C 適正衛生規範(GHP)とHACCPとのかかわり
3.HACCP 7原則の適用と実施
A 対象とするハザード
B HACCP 7原則適用の準備段階
C HACCP 7原則
4.適正農業規範,適正製造規範とHACCPとのかかわり
A GAPの定義
B GAPとHACCP
C GMPとHACCP
5.日本におけるHACCPの普及推進
6.集団給食施設などにおける衛生管理
A 対象
B 調理過程における重要管理事項
C HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書
7.国際標準化機構(ISO)
A ISO
B ISO 9000シリーズ
C ISO 22000
D GFSI
[食品衛生Case Study]食品製造・加工における食中毒事件発生例
第8章 食品表示制度【栗田滋通】
1.食品表示法の概要
A 食品表示がもつ役割と機能
B 食品表示に関連する主な法律
C 食品表示法の目的と基本理念
D 食品表示基準と遵守
E 不適正な表示に対する措置
F 消費者の権利と自立支援
G 罰則(第17~23条)
2.衛生事項および品質事項に関する食品表示基準
A 食品表示基準の概要
B 食品表示の方法
C 一般用加工食品表示事項の概要
3.保健事項に関する食品表示基準
A 栄養成分の量および熱量
B 栄養成分などの表示方法
4.保健機能食品(任意表示)
A 特定保健用食品(通称:トクホ)
B 栄養機能食品
C 機能性表示食品
[食品衛生Case Study]ビタミンAの過剰摂取による健康被害
◆ 付録 関連法規および基準
付録1:食品安全基本法(抜粋)
付録2:食品衛生法(抜粋)
付録3:食品表示法(抜粋)
付録4:食品の規格基準(抜粋)
付録5:食品添加物の規格基準
付録6:Codex委員会が定める食品衛生の一般原則
付録7:大量調理施設衛生管理マニュアル(抜粋)
◆ 略語一覧
◆ 索引
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- 【本書名】栄養科学イラストレイテッド:食品衛生学 第3版
- 【出版社名】羊土社
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