実験医学別冊:改訂 細胞・組織染色の達人〜実験を正しく行い、解釈する。免疫染色・ISHと画像解析の超鉄板テクニック
実験医学別冊

改訂 細胞・組織染色の達人

実験を正しく行い、解釈する。免疫染色・ISHと画像解析の超鉄板テクニック

  • 高橋英機/監,大久保和央/著,ジェノスタッフ株式会社/他
  • 2023年12月12日発行
  • A4変型判
  • 237ページ
  • 付録:WEB動画
  • ISBN 978-4-7581-2269-6
  • 7,590(本体6,900円+税)
  • 在庫:あり

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細胞や組織の状態を観察するためには,組織を数μm程度の厚みにスライス(薄切)する必要があります.組織片は,柔らかすぎてそのままでは薄切することができません.…

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国内随一の技術者集団・ジェノスタッフ社のメンバーが総力を結集したベストセラーが待望の改訂!蛍光免疫染色,画像解析を追加し最新の法規制にも対応.この1冊で正しい結果を得るための達人の技が学べます

目次

◆改訂の序

◆初版の序

◆動画視聴のご案内

序 章 染色をはじめる前に考えること

1 免疫染色とin situ Hybridization
2 蛍光か発色か?
3 染色をはじめるにあたって,最初に考えること

第1章 動物の解剖と固定

1 動物実験をはじめる前に

1 適切な動物実験を行うための一般原則
2 適正な動物飼育を行うための動物福祉
3 マウス・ラットの試料採取に必要な麻酔薬と安楽死処置
4 人道的エンドポイント
5 最後に

2 切片・固定液の種類と器具の準備

1 切片の種類
2 動物の解剖~切片作製までの流れ
3 固定液の種類と組成
4 解剖,灌流固定に用いる実験器具

3 解剖,灌流固定法の実際

1 灌流固定か,浸漬固定か?
2 灌流固定の方法

第2章 組織のサンプリング

1 灌流固定を必要とする組織

1 脳
2 下垂体
3 脊髄
4 後根神経節
5 肝臓
6 腎臓,副腎
7 膵臓
8 脾臓
9 気管+甲状腺
10 胸腺
11 唾液腺
12 舌(有郭乳頭)
13 白色脂肪,褐色脂肪
14 子宮,卵巣
15 乳腺

2 灌流固定を必要としない組織

1 胃,十二指腸
2 小腸,大腸
3 腸管ロール
4 皮膚
5 眼
6 骨組織①:大腿骨
7 骨組織②:膝関節
8 骨組織③:内耳(蝸牛)
9 骨組織④:歯(下顎)
10 血管
11 胎仔,新生仔,胎盤
12 筋肉
13 精巣,精巣上体
14 ゼノグラフト,ヒト・大動物組織など

3 どちらでもよい組織

1 心臓
2 骨髄
3 膀胱
4 肺

4 培養細胞のサンプリング

1 調製方法の種類と選び方
2 プロトコール
3 染色例

第3章 ブロック作製

1 組織の前処理

1 パラフィン包埋のための固定後の処理
2 脱脂
3 脱灰

2 パラフィンブロックの作製(包埋)

1 パラフィン包埋
2 ブロックの成形
3 パラフィンブロックの保存

3 凍結ブロックの作製

1 未固定凍結ブロックの作製
2 既固定凍結ブロックの作製
3 凍結ブロックの保存

第4章 薄切

1 パラフィン切片の作製と保存

1 切片の厚み
2 パラフィン切片作製の手順
3 パラフィン切片の保存

2 凍結切片の作製と保存

1 凍結切片作製時の温度・厚さ
2 凍結切片作製の手順

第5章 免疫組織化学染色

1 抗体を選ぶ

1 抗体の候補を検索
2 候補の絞込
3 Q&A

2 染色の流れ

1 条件検討に用いる切片の準備
2 脱パラフィン~前処理(抗原賦活化,各種ブロッキングなど)
3 一次抗体反応
4 検出系

3 免疫染色の準備

1 器具
2 試薬(LSAB法)
3 ABC法,ポリマー法,mouse on mouseで使用する試薬

4 免疫染色プロトコール(LSAB法)

1 作業前の準備
2 プロトコール
3 簡易プロトコール

5 染色結果を評価する

1 免疫染色の条件検討
2 免疫染色の答え合わせ

6 二重染色

1 二重染色の条件検討
2 二重染色の手順

第6章 蛍光免疫組織化学染色

1 抗体を選ぶ・条件検討

1 一次抗体を選ぶ際の注意点
2 蛍光標識の二次抗体
3 条件検討

2 蛍光免疫染色の準備

1 器具
2 試薬

3 蛍光免疫染色プロトコール

1 作業前の準備
2 プロトコール
3 染色例

第7章 in situ ハイブリダイゼーション(ISH)

1 ISHの原理

1 プローブの種類
2 ISHの手順
3 染色のコントロールのとり方

2 プローブの設計

1 設計の注意点
2 設計方法

3 プローブを作製する

1 設計した遺伝子配列の増幅
2 プローブ領域のクローニング
3 in vitro transcription反応によるDIG標識RNA合成
4 ドットブロット法によるプローブの濃度測定

4 ISH染色

1 準備
2 染色条件の設定
3 プロトコール
4 染色例

第8章 多重染色,その他の染色

1 ISH(発色)+免疫染色(発色)

1 二重染色の条件検討
2 二重染色の手順

2 HE染色

1 試薬
2 プロトコール

3 TUNEL染色

1 TUNEL染色の原理
2 プロトコール

4 その他の特殊染色

1 シリウスレッド染色
2 マッソントリクローム染色
3 クリューバー・バレラ染色
4 トルイジン青染色
5 PAS染色

第9章 画像解析

1 バーチャルスライドによる染色画像の取得

1 ImageJとHALOの比較
2 バーチャルスライドによる染色画像の取得
3 スキャンした画像の閲覧

2 ImageJを用いた陽性部位の面積測定

1 解析画像の準備
2 ソフトのインストール
3 色分解により測定したい色を抽出する
4 面積を測定する
5 複数画像の測定の際に単位を合わせたい場合

3 HALOを用いた陽性部位の面積測定

1 画像解析の手順
2 解析結果の確認

◆索引

達人への一歩

①サンプルや染色方法によって固定液を選ぶ
②大切なシグナルを失わないための灌流固定
③灌流固定による組織の形態の変化
④PCR法を用いたマウス胎仔の性判別法
⑤溶剤の使い回しはほどほどに
⑥RNaseにはどこまで気をつければ良いのか?
⑦湿度が染色の成否を左右する?!
⑧スライドガラス変われば染色像変わる
⑨使える抗体はGoogle先生に聞こう
⑩DABの発色を見えやすくする
⑪二重染色ができない組み合わせの抗体について
⑫臨床検体でのISH
⑬ISHのネガコンはセンス鎖のみでよいのか?
⑭プラスミドからのRNA合成用鋳型調製
⑮プローブのアルカリ処理に要注意
⑯最適なProK濃度の探し方
⑰ハイブリチャンバーの気密性と湿度調節
⑱長すぎるハイブリ時間にご用心
⑲ISH発色停止のタイミング
⑳カウンターステインの種類とコツ
㉑ISHの検出感度と遺伝子の発現分布
㉒核酸医薬や遺伝子治療の分野におけるISH
㉓その細胞,ヒト由来?マウス由来?
㉔組織染色で死細胞を判断する新しい指標?
㉕空間トランスクリプトーム解析用の品質確認
㉖古代試料DNAが残っている細胞はどれ?
㉗細胞数計測? 面積測定?
㉘線維化の面積測定:マッソントリクロームvsシリウスレッド

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  • 【本書名】実験医学別冊:改訂 細胞・組織染色の達人〜実験を正しく行い、解釈する。免疫染色・ISHと画像解析の超鉄板テクニック
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