スマホで読める実験医学
550円

冬眠様の低代謝状態を誘導する新規神経回路の同定

A novel neuronal circuit that induces hibernation-like hypometabolic state in mice
Takahashi TM, et al:Nature, 583:109-114, 2020
髙橋 徹,櫻井 武
Tohru M. Takahashi/Takeshi Sakurai:Graduate School of Comprehensive Human Science, University of Tsukuba1)/Faculty of Medicine, University of Tsukuba2)/International Institute for Integrative Sleep Medicine(WPI-IIIS),University of Tsukuba3)〔筑波大学大学院人間科学総合研究科1)/筑波大学医学医療系2)/筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)3)
10.18958/6683-00003-0001019-00

冬眠中の哺乳類は能動的に代謝・体温を低下させ,生理的な“省エネ状態”になることで冬季などの過酷な環境を克服している.この低代謝状態の誘導には中枢神経系による制御が関与していると考えられてきたが,その詳細な機構は不明であった.本研究では,非冬眠動物であるマウスにおいて,冬眠のように低体温・低代謝状態を導く新規神経細胞集団を同定した.

この記事は有料記事です

(残り約6,400文字)

  • 【スマホで読める実験医学】冬眠様の低代謝状態を誘導する新規神経回路の同定
    550円

関連書籍

実験医学2020年12月号 Vol.38 No.19

イムノメタボリズムとT細胞の疲弊・老化

免疫機能不全を克服する新たなターゲット

  • 山下政克/企画
  • 定価:2,200円(本体2,000円+税)