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分子レベルにおけるAIの創薬応用

Development of artificial intelligence for drug discovery using graph structure
田中良尚,小島諒介,玉田嘉紀,鎌田真由美,奥野恭史
Yoshihisa Tanaka1)4)/Ryosuke Kojima2)/Yoshinori Tamada3)/Mayumi Kamada2)/Yasushi Okuno2)4):Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Kyoto University1)/ Department of Biomedical Data Intelligence, Graduate School of Medicine, Kyoto University2)/ Department of Medical Intelligent Systems, Graduate School of Medicine, Kyoto University3)/ RIKEN Cluster for Science, Technology and Innovation Hub, Medical Sciences Innovation Hub Program4)(京都大学大学院薬学研究科1)/京都大学大学院医学研究科ビッグデータ医科学分野2)/京都大学大学院医学研究科医療情報AIシステム学講座3)/理化学研究所科技ハブ産連本部医科学イノベーションハブ推進プログラム4)
10.18958/6445-00001-0001198-00

人工知能(artificial intelligence:AI)の技術は,人類を上回る成績を残した囲碁や将棋の世界にとどまらず,自動運転や翻訳といったあらゆる分野で普及しつつあり,世界中で研究開発が行われている.その傾向は生命科学のフィールドにおいても例外ではなく,答えがわかっていない多くの謎を抱える生命現象において,それを解く鍵としてAIの応用が研究されている.本稿では,創薬における基礎研究段階である化合物探索,標的タンパク質予測や疾患メカニズム推定にフォーカスをしぼり,AI創薬の具体的事例を紹介する.

AI創薬,ディープラーニング,グラフコンボリューショナルネットワーク,化学構造,生体分子ネットワーク,ベイジアンネットワーク

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