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神経ペプチドによるインフルエンザの重症化機構

Impact of neuropeptide on severe influenza virus infection
Fujiwara S, et al:Nat Microbiol, 4:258-268, 2019
今井由美子
Yumiko Imai:Laboratory of Regulation for Intractable Infectious Diseases, National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition(NIBIOHN)〔医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN)感染病態制御ワクチンプロジェクト〕
10.18958/6397-00003-0001252-00

神経ペプチドNPYは交感神経終末から放出される神経ペプチドである.これまで摂食制御やストレス反応などにかかわっていることは知られていたが,インフルエンザにおける役割はわかっていなかった.今回,インフルエンザウイルス感染に伴って肺の貪食細胞からNPYが独自に産生され,これがインフルエンザの重症化に関与していることを見出した.

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