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SARS-CoV-2デルタ株の高病原性メカニズムの解明

Enhanced fusogenicity and pathogenicity of SARS-CoV-2 Delta P681R mutation
Saito A, et al:Nature, 602:300-306, 2022
齊藤 暁,入江 崇
Akatsuki Saito1)2)/Takashi Irie3):Department of Veterinary Medicine, Faculty of Agriculture, University of Miyazaki1)/Center for Animal Disease Control, University of Miyazaki2)/Department of Virology, Graduate School of Biomedical and Health Sciences, Hiroshima University3)(宮崎大学農学部獣医学科1)/宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター2)/広島大学大学院医系科学研究科3)
10.18958/7013-00003-0000127-00

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,2019年の中国武漢での発生以来またたく間にパンデミックを引き起こし,懸念される変異株(VOC)の発生をくり返しながら,現在も収束は見えていない.本研究では,これまでで最も多くの死者を出したデルタ株について,そのきわめて高い病原性とスパイク(S)タンパク質のP681R変異によって獲得される強い細胞融合性の関連を明らかにした.

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