スマホで読める実験医学
550円

COVID-19のヒトゲノム研究

Genetics research of COVID-19
長尾元太,南宮 湖,岡田随象
Genta Nagao1)/Ho Namkoong2)/Yukinori Okada3):Division of Pulmonary Medicine, Department of Medicine, Keio University School of Medicine1)/Department of Infectious Diseases, Keio University School of Medicine2)/Department of Genome Informatics, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo3)(慶應義塾大学医学部呼吸器内科1)/慶應義塾大学医学部感染症学教室2)/東京大学大学院医学系研究科遺伝情報学3)
10.18958/7485-00001-0001414-00

COVID-19の未曾有のパンデミックのさなかヒトゲノムの観点から病態の解明をめざす大規模コンソーシアムが設立され,ゲノムワイド関連解析をはじめとしたヒトゲノム研究が行われ多くの知見が得られた.本邦でもコロナ制圧タスクフォースが設立され,東アジア最大級のコホートとして成果を上げた.本稿では,そうしたコンソーシアムで得られた病態関連遺伝子の知見を紹介する.今後,COVID-19のヒトゲノム解析で得られた知見を感染症全般に応用することや,次なる感染症流行「ネクストパンデミック」に備えてデータベースやシステムを構築する必要がある.

ゲノムワイド関連解析,コロナ制圧タスクフォース,COVID-19 Host Genetics Initiative,ネクストパンデミック

この記事は有料記事です

(残り約9,500文字)

  • 【スマホで読める実験医学】COVID-19のヒトゲノム研究
    550円