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構造生物学から迫るウイルス学

Structural Virology for understanding viruses
木村香菜子,橋口隆生
Kanako Terakado Kimura/Takao Hashiguchi:Institute for Life and Medical Sciences, Kyoto University(京都大学医生物学研究所)
10.18958/7485-00001-0001413-00

COVID-19パンデミックに基礎研究の立場から対応すべく,G2P-Japanコンソーシアムが立ち上がった.その一員としてわれわれが担ってきたSARS-CoV-2スパイク(S)タンパク質の構造生物学的研究において,次々に出現する変異株にどのように対応し研究を進めてきたかを紹介する.加えてわれわれがCOVID-19パンデミック以前から行っているヒトに病原性を示すウイルスの研究,特に小児呼吸器感染症ウイルス(麻疹・ムンプス・RS)を中心とした感染メカニズム解明のための構造生物学的研究について紹介し,次のパンデミックに備えた研究について構造ウイルス学の観点から言及する.

構造ウイルス学,構造ワクチン学,クライオ電子顕微鏡構造解析,X線結晶構造解析,細胞侵入/侵入阻害

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