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霊長類が物体の価値を判断するメカニズムを光遺伝学により解明

Conversion of object identity to object-general semantic value in the primate temporal cortex
Tamura K, et al:Science, 357:687-692, 2017
田村啓太
Keita Tamura:Department of Physiology, The University of Tokyo School of Medicine(東京大学医学部生理学)
10.18958/5527-00003-0001473-00

側頭葉の嗅周野には物体を記憶した神経細胞が存在するが,これまでその活動がどのように行動に結び付くのかわかっていなかった.今回われわれは,サルに光遺伝学の手法を適用し,「嗅周野は“記憶にある”という情報を出力する.物体を見たときに,それを記憶した細胞が存在するか否かによりその出力が増減することで,記憶の有無が判断される」という因果モデルを導出した.

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