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神経内分泌腫瘍と脳腫瘍におけるMYCファミリー遺伝子:p53ファミリー遺伝子との攻防

MYC family genes in neuroendocrine and brain tumors: Battle against p53 family genes
末永雄介,中川原 章,横井左奈
Yusuke Suenaga1)/Akira Nakagawara2)/Sana Yokoi1):Cancer Genome Center, Chiba Cancer Center Research Institute1)/Saga-Ken Medical Center Koseikan2)(千葉県がんセンター研究所がんゲノムセンター1)/佐賀県医療センター好生館2)
10.18958/5557-00001-0001478-00

MYCp53はそれぞれ代表的ながん遺伝子,がん抑制遺伝子である.両遺伝子ともファミリー遺伝子をもち,がんではこの2つのファミリーが互いの機能を制御することで,がん促進とがん抑制の熾烈なせめぎあいが起こる.特に神経内分泌腫瘍や脳腫瘍においては,どちらのファミリーの制御が優勢になるかが,最終的に患者の生命予後に影響することが明らかになってきた.本稿ではp53ファミリー遺伝子との関係を中心に神経内分泌腫瘍と脳腫瘍におけるMYCファミリー遺伝子の機能を解説する.

神経芽腫,小細胞肺がん,脳腫瘍,MYCファミリー遺伝子,p53ファミリー遺伝子

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