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c-Mycのユビキチン化制御機構とがん幹細胞における役割

Regulatory machinery for ubiquitylation of c-Myc and its role in cancer stem cells
木藤有紀,杉山成明,中山敬一
Yuki Kito/Shigeaki Sugiyama/Keiichi I. Nakayama:Department of Molecular and Cellular Biology, Medical Institute of Bioregulation, Kyushu University(九州大学生体防御医学研究所分子医科学分野)
10.18958/5557-00001-0001479-00

ユビキチン化はタンパク質の量的制御を担う翻訳後修飾の一つであるが,c-Mycの量的制御に関してもユビキチン化が深くかかわっている.c-Mycのユビキチン化は分解制御機構に加え,ユビキチン化シグナルがc-Mycの安定化や転写活性化を制御するという例も示されはじめた.本稿では,c-Mycのユビキチン化機構を概説するとともに,がん幹細胞におけるc-Mycのユビキチン化を標的にした新規治療法についてわれわれの研究を紹介する.

c-Myc,ユビキチンリガーゼ,Fbxw7,がん幹細胞

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