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Low-complexity配列が引き起こす膜をもたない細胞内構造体の形成:クロスβポリマーと液-液相分離

Structure of FUS protein fibrils and its relevance to self-assembly and phase separation of low- complexity domains
Murray DT, et al:Cell, 171:615-627.e16, 2017
加藤昌人
Masato Kato:Department of Biochemistry, University of Texas Southwestern Medical Center(テキサス大学)
10.18958/5557-00003-0001484-00

膜をもたない細胞内構造体の形成機構と,特定の立体構造をもたないと言われてきたタンパク質のlow-complexity(LC)配列の機能は,長らく別々の生物学の謎であった.われわれの研究を通じて,この2つの謎が実は密接に関係していることがわかり,それぞれの謎が一つになって解明されはじめた.LC配列による相転移・相分離が膜をもたない細胞内構造体の形成機構だったのである.

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