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神経細胞特異的メチル化解析から明らかになったアルツハイマー病におけるDNA修復の障害

Neuro-epigenetic approach revealed the pathological relevance of DNA damages in Alzheimer’s disease
Mano T, et al:Proc Natl Acad Sci U S A, 114:E9645-E9654, 2017
間野達雄,岩田 淳
Tatsuo Mano/Atsushi Iwata:Department of Neurology, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo(東京大学大学院医学系研究科神経内科)
10.18958/5557-00003-0001485-00

アルツハイマー病(AD)において神経変性の分子生物学的な本体は不明であった.われわれはAD死後脳を用いた神経細胞特異的DNAメチル化解析から,DNA修復に重要なBRCA1の異常が起きていることを見出した.ADでは,リン酸化タウの蓄積に関連したBRCA1の機能異常からAβによるDNA傷害が蓄積し,神経細胞機能低下の原因となっている可能性を示唆している.

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