スマホで読める実験医学
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抗がん剤をがん周囲に滞留させて副作用を下げ,抗がん活性を上げる

Matrix-binding checkpoint immunotherapies enhance antitumor efficacy and reduce adverse events
Ishihara J, et al:Sci Transl Med, 9:eaan0401, 2017
石原 純,石原亜香,Jeffrey A. Hubbell
Jun Ishihara1)2)/Ako Ishihara1)/Jeffrey A. Hubbell1)2):Institute for Molecular Engineering, University of Chicago1)/Institute of Bioengineering, Ecole Polytechnique Fédérale de Lausanne2)(シカゴ大学分子工学研究科1)/スイス連邦工科大学ローザンヌ校2)
10.18958/5607-00003-0001530-00

がん免疫療法に用いられるチェックポイント阻害薬(CPI)は高い治療効果を示すと同時に重篤な副作用も報告されていた.われわれは,CPIに細胞外マトリクス(ECM)高親和性ペプチドを修飾することにより,投与局所での薬剤の滞留性をあげることで,全身性の副作用を低減するとともに,抗がん効果を増強することに成功した.

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