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コラーゲン線維はYAP/TAZ活性を誘導し成体腸管上皮細胞の胎仔性獲得を促進する

Collagen fiber induces YAP/TAZ dependent fetalization in intestinal epithelial cells
Yui S, et al:Cell Stem Cell, 22:35-49.e7, 2018
油井史郎,中村哲也,渡辺 守,Stefano Piccolo, Kim Jensen
Shiro Yui1)/Tetsuya Nakamura2)/Mamoru Watanabe3)/Stefano Piccolo4)/Kim Jensen5):Center for Stem Cell and Regenerative Medicine, Tokyo Medical and Dental University(TMDU)1)/Department of Advanced Therapeutics for GI Diseases2)/Department of Gastroenterology and Hepatology3)/Department of Molecular Medicine, University of Padua School of Medicine4)/Biotech Research and Innovation Center, University of Copenhagen, Kim Jensen laboratory5):東京医科歯科大学統合研究機構再生医療研究センター1)/消化管先端治療学2)/医歯学総合研究科消化器病態学3)/パドア大学医学部分子医学研究室4)/コペンハーゲン大学バイオテックリサーチアンドイノベーションセンター,キム・イェンセン研究室5)
10.18958/5607-00003-0001531-00

炎症に際して組織線維化の中心となるコラーゲンにはWntリガンドと協調して大腸上皮細胞を胎仔様細胞にリプログラムする作用があり,この機構が傷害後の上皮再生に必須のしくみとして働く根本的な原理であると同時に,この原理を利用することで人為的に成体上皮細胞を胎仔型未熟上皮細胞へリプログラムできることを明らかにした.

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  • 【スマホで読める実験医学】コラーゲン線維はYAP/TAZ活性を誘導し成体腸管上皮細胞の胎仔性獲得を促進する
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