スマホで読める実験医学
550円

食物アレルギーを引き起こすIgE産生細胞の前駆体は,CD23IgG1メモリーB細胞である

CD23IgG1 memory B cells are poised to switch to pathogenic IgE production in food allergy
Ota M, et al:Sci Transl Med, 16:eadi0673, 2024
大田三代
Miyo Ota:Applied Biomedical Science Institute(アプライドバイオメディカルサイエンス研究所)
10.18958/7511-00003-0001655-00

IgE介在性アレルギーにおいて,抗原特異的メモリーB細胞を特定することは,新たな治療法を模索するうえで重要である.本研究では,血中の抗原特異的IgE値が高い小児ピーナツアレルギー患者から,抗原特異的メモリーB細胞がIGHEを発現し,CD23IgG1の特徴を有することを特定し,アレルギーにおける抗原特異的IgEの長期維持において重要な役割を担っていることを明らかにした.

この記事は有料記事です

(残り約5,900文字)

  • 【スマホで読める実験医学】食物アレルギーを引き起こすIgE産生細胞の前駆体は,CD23+IgG1+メモリーB細胞である
    550円

関連書籍

実験医学2024年7月号 Vol.42 No.11

がん関連線維芽細胞CAFの正体がみえてきた

腫瘍の進展を促進するのか?抑制するのか?多様なCAFの姿を知り、新たな治療戦略へ

  • 榎本 篤/企画
  • 定価:2,530円(本体2,300円+税)