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インパクトファクターを超えて:DORAをはじめとする研究評価の動向とその論点

標葉隆馬
Ryuma Shineha:Research Center on Ethical, Legal and Social Issues, Osaka University(大阪大学社会技術共創研究センター)
10.18958/7539-00002-0001721-00

生命・医科学分野では,以前よりインパクトファクター(IF)をめぐる誤謬や誤用の問題が指摘されてきた.IFに代表される評価指標の誤用や限界にかかわる議論は枚挙にいとまがないが,そのような課題を乗り越えるための議論と試みが世界的に行われつつある.何らかの研究評価にかかわる読者の方は多いかと思うが,その議論のスタート地点としてぜひ知っていていただきたい情報が数多くある.ここでは,世界的に進みつつある研究評価を取りまく議論の一端を紹介するとともに,日本の研究評価の課題についても見ていきたい.

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