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好中球エラスターゼによる肝細胞内Ca2+関連タンパク質分解とアルコール性肝炎の肝再生不全

Neutrophils insert elastase into hepatocytes to regulate calcium signaling in alcohol-associated hepatitis
Ogino N, et al:J Clin Invest, 134:e171691, 2024
荻野学芳,Barbara E Ehrlich,Michael H Nathanson,原田 大
Noriyoshi Ogino 1)/Barbara E Ehrlich 2)/Michael H Nathanson 3)/Masaru Harada 1):Third Department of Internal Medicine, University of Occupational and Environmental Health Japan 1)/Department of Pharmacology, Yale School of Medicine 2)/Yale Liver Center, Yale School of Medicine 3)(産業医科大学医学部第3内科1)/イエール大学医学部薬理学科2)/イエール大学医学部肝臓センター3)
10.18958/7641-00003-0001782-00

アルコール性肝炎の重症型は,好中球の顕著な肝実質浸潤と肝再生不全が特徴であるが,この2つの現象の関連性は明らかではなかった.本研究において,好中球から肝細胞内へ移行する顆粒タンパク質エラスターゼが,Ca2+関連タンパク質を分解することで,肝細胞増殖が抑制されることが判明した.この作用はアルコール性肝炎の肝再生不全に寄与していることが示された.

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