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合成生物学的手法で探る分節時計の同期機構

Reconstitution of segmentation clock synchronization using synthetic biology approaches
磯村彰宏
Akihiro Isomura:理化学研究所脳神経科学研究センター/京都大学高等研究院物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)
10.18958/7691-00001-0001881-00

脊椎動物の体節形成を制御する分節時計の研究は,遺伝子ノックアウトなどの破壊的なアプローチによって大きく牽引されてきた.一方で,分節時計の機能に重要な要素・イベントを再構成・人工操作することによって,破壊的アプローチだけでは理解できないようなシステムの設計原理についての知見が得られる可能性がある.本稿では,光遺伝学,マイクロ流体デバイス,人工遺伝子回路といった合成生物学的手法を利用した分節時計の同期現象の研究例について紹介する.

分節時計,光遺伝学,マイクロ流体デバイス,人工遺伝子回路,試験管内分化誘導

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