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腫瘍における分岐鎖アミノ酸トランスポーターの役割

The functional roles of branched chain amino acid transporters in cancer cells
齊藤康弘,曽我朋義
Yasuhiro Saito/Tomoyoshi Soga:Institute for Advanced Biosciences, Keio University(慶應義塾大学先端生命科学研究所)
10.18958/7131-00001-0000256-00

がん細胞はその異常な細胞増殖により多くのアミノ酸を消費している.アミノ酸はタンパク質の部品やエネルギー源として利用されていることは広く知られているが,近年ではアミノ酸にはがん細胞特異的な役割が存在することが明らかになってきた.本稿では乳がんにおいて分岐鎖アミノ酸ロイシンが増殖を制御していることや分岐鎖アミノ酸ロイシンを細胞外から取り込むアミノ酸トランスポーターの機能異常がどのように乳がん細胞内において制御されているかを概説する.

アミノ酸トランスポーター,細胞極性タンパク質,ロイシン,細胞増殖,エストロジェン受容体陽性乳がん

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