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EVEによる免疫・老化制御

Regulation of immunity and aging by EVE
岡村勇輝,中西 真
Yuki T. Okamura1)2)/Makoto Nakanishi1):Division of Cancer Cell Biology, The Institute of Medical Science, The University of Tokyo1)/Department of Internal Medicine, Asahi General Hospital2)(東京大学医科学研究所癌防御シグナル分野1)/総合病院国保旭中央病院内科2)
10.18958/7323-00001-0000571-00

近年,EVEがさまざまな疾患に関連して発現し,免疫・老化制御において重要な役割を果たすことが明らかとなりつつある.EVEはがん細胞で発現し,viral mimicryとネオアンチゲンの生成によってがん細胞に対する免疫反応を活性化させる.また老化細胞においても類似のメカニズムによって,老化細胞の分泌形質(SASP)や免疫系による老化細胞の除去に関与する.本稿ではこれらについて,最近のわれわれのグループの成果にも触れながら概説する.

EVE(endogenous viral elements),ERV(endogenous retrovirus),がん免疫,細胞老化

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