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EVEの司る転写制御ネットワークとその進化

Gene regulatory network driven by endogenous retroviruses and its evolution
伊東潤平
Jumpei Ito:The Institute of Medical Science, The University of Tokyo(東京大学医科学研究所)
10.18958/7323-00001-0000573-00

エピゲノム解読技術の著しい発展に伴い,遺伝子の多彩な転写パターンを司る転写制御ネットワークについての理解が進んできた.その中で,長年ジャンクDNAだと考えられてきた内在性レトロウイルス(ERV)が,転写制御ネットワークの重要な構成要素であることが明らかとなり,またERVがこのネットワークの進化に貢献してきたことが示唆されつつある.本稿では,「ERVによる遺伝子の協調的制御」というキーワードに集約される本分野の潮流を,実例を交えつつ紹介したい.

内在性レトロウイルス,遺伝子転写制御ネットワーク,進化,がん,発生

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