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【スマホで読める実験医学】CAR-T細胞の標的抗原とその特異的認識
550円
CD19を標的抗原とするキメラ抗原受容体(chimeric antigen receptor,CAR)-T細胞療法は2017年に米国で承認され,2019年にはわが国でも承認された.B細胞性の血液がんに対するその劇的な治療効果を受けて,予想を超える速さで臨床応用が進んでいる.現在医療の現場で使用されているCAR-T細胞におけるCARの構造は,標的抗原と特異的に結合する細胞外領域,細胞外領域と膜貫通領域をつなぐヒンジ領域,膜貫通領域,T細胞を活性化させる細胞内領域からなる.本稿ではCAR-T細胞療法の標的と,それを認識する細胞外領域に関して概説する.
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