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微生物での発酵生産と実験の自動化

Fermentative production in microbes and an automation of its experiments
石井 純
Jun Ishii:Engineering Biology Research Center,Kobe University/Graduate School of Science, Technology and Innovation, Kobe University(神戸大学先端バイオ工学研究センター/神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科)
10.18958/6731-00001-0000650-00

微生物の発酵能力を活用した物質生産の研究は古くから行われてきた.また,遺伝子組換えを簡単に行えるようになったことから,食品以外の化学品や燃料などを大量に生産する遺伝子組換え微生物開発に関する研究も広く行われている.従来は5年や10年と長い年月をかけて目的化合物を高生産する微生物の育種を行っていたが,近年の技術進展により,その開発期間が大幅に短縮されつつある.特に,米国バイオベンチャーを中心に微生物構築や評価を自動化する技術開発が大きく進んでいることを踏まえて,本稿では遺伝子組換え微生物による化学品などの発酵生産研究と,その実験自動化に関する状況を紹介する.

実験自動化,微生物,発酵,遺伝子組換え

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