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創薬における有機合成の自動化について考える

Consideration for automation of organic synthesis in drug discovery
布施新一郎
Shinichiro Fuse:Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Nagoya University(名古屋大学大学院創薬科学研究科)
10.18958/6731-00001-0000651-00

AI,フロー合成技術,分析技術の進歩,労働力人口減少,地経学的リスク増大,新型コロナウイルス問題などにより有機合成の自動化・遠隔化の重要性はますます高まっている.本稿では特に創薬における有機合成の自動化に焦点を当て,筆者自身が過去に自動合成装置開発に携わった経験をもとに,自動化に要するコストと自動化により得られるベネフィットのバランスについて説明する.また,世界の最新の自動化技術を概観したうえで,自動化のベネフィットを高めるためのわが国独自のアプローチとして,マイクロフロー合成の活用について紹介する.

自動合成,遠隔合成,AI,フロー合成,インライン分析

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