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新たな近位依存性ビオチン標識Split-TurboID法が導く三者間シナプスの役割と機能

Chemico-genetic discovery of astrocytic control of inhibition in vivo
Takano T, et al:Nature, 588:296-302, 2020
髙野哲也
Tetsuya Takano:Department of Neurophysiology, Keio University School of Medicine〔慶應義塾大学医学部生理学(神経生理)教室〕
10.18958/6757-00003-0000721-00

脳内のアストロサイトは神経細胞との間に三者間シナプスとよばれる細胞接着構造を形成する.本研究では,Split-TurboID法という新たなプロテオミクス技術を開発し,三者間シナプスの構成分子群の網羅的探索に成功した.さらに,アストロサイトが細胞接着分子NRCAMを介して直接的に抑制性シナプスの形成と抑制性神経伝達を制御していることを解明した.

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