スマホで読める実験医学
550円

可溶型RANKLは生理的には必須ではないが,がんの骨転移を促進する

Soluble RANKL is physiologically dispensable but accelerates tumour metastasis to bone
Asano T, et al:Nat Metab, 1:868-875, 2019
浅野達雄,岡本一男,高柳 広
Tatsuo Asano/Kazuo Okamoto/Hiroshi Takayanagi:Department of Immunology, Graduate School of Medicine and Faculty of Medicine, The University of Tokyo(東京大学大学院医学系研究科免疫学)
10.18958/6535-00003-0000876-00

RANKLは多彩な機能をもつサイトカインであり,膜結合型と可溶型の2つの形態をもつという特徴がある.可溶型RANKL欠損マウスを解析することで,可溶型RANKLは生理的機能には乏しいが,がん細胞の骨への転移を促進することが判明した.可溶型RANKLを標的とすることで,副作用の少ない骨転移予防法が開発できる可能性を示した.

この記事は有料記事です

(残り約3,900文字)

  • 【スマホで読める実験医学】可溶型RANKLは生理的には必須ではないが,がんの骨転移を促進する
    550円

関連書籍

実験医学2020年2月号 Vol.38 No.3

PAIN—痛み

痛覚システムの最新理解と免疫・がん・多臓器への新たな役割

  • 津田 誠/企画
  • 定価:2,200円(本体2,000円+税)