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多能性幹細胞を用いたヒト肝・胆・膵システムの一括創出

Modeling human hepato-biliary-pancreatic organogenesis from the foregut-midgut boundary
Koike H, et al:Nature, 574:112-116, 2019
小池博之,武部貴則
Hiroyuki Koike1)/Takanori Takebe2)3):Department of Biochemistry & Molecular Biology, Nippon Medical School1)/Institute of Research, Tokyo Medical and Dental University(TMDU)2)/ Center for Stem Cell and Organoid Medicine, Division of Gastroenterology, Hepatology and Nutrition & Development Biology, Cincinnati Children’s Hospital Medical Center3)(日本医科大学 大学院医学研究科 代謝・栄養学分野1)/東京医科歯科大学 総合研究機構 先端医歯工学創成研究部門 器官発生創生学分野2)/シンシナティ小児病院医療センター 消化器部門・発生生物学部門・幹細胞オルガノイド医学研究センター3)
10.18958/6543-00003-0000889-00

近年,多能性幹細胞から,さまざまな臓器の細胞や組織を創出する試みが報告されている.しかしながら,機能発現や恒常性維持に必須となる複数の臓器の連続性を担保した臓器の創出は困難であった.本研究では,前腸-中腸境界領域から肝臓・胆管・膵臓が連結を維持しながらつくられていく発生過程を試験管内で人工的に再現することで,ヒトiPS細胞から連続した多臓器を創出することに成功した.

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