スマホで読める実験医学
550円

転写性エンハンサーから紐解くGWAS-SNP

Interpretation of GWAS-SNP based on transcribed enhancers
小口綾貴子,村川泰裕
Akiko Oguchi1)2)/Yasuhiro Murakawa1):RIKEN-IFOM Joint Laboratory for Cancer Genomics, RIKEN Center for Integrative Medical Sciences1)/Department of Nephrology, Graduate School of Medicine, Kyoto University 2)(理化学研究所生命医科学研究センター 理研-IFOMがんゲノミクス連携研究チーム1)/京都大学大学院医学研究科腎臓内科学2)
10.18958/6543-00001-0000882-00

今エンハンサーがホットである.ゲノムワイド関連解析(GWAS)により,ヒトの病気に関連する一塩基多型(SNP)が数多く同定されてきたが,機能的解釈はいまだ追いついていない.こうしたなかGWAS-SNPの大部分が遺伝子の発現制御領域であるエンハンサーに濃縮していることが示されてきている.われわれが新しく開発した“NET-CAGE法”により機能的な転写性エンハンサーを正確かつ高感度に同定し,GWAS-SNPと統合解析することで,従来の全ゲノム配列解析をより機能的な方向へと転換する.

転写性エンハンサー,NET-CAGE法,遺伝子発現制御,ゲノムワイド関連解析,一塩基多型

この記事は有料記事です

(残り約7,000文字)

  • 【スマホで読める実験医学】転写性エンハンサーから紐解くGWAS-SNP
    550円